フライフィッシングの道具は、丁寧に扱えば何十年も使い続けられます。
そのためには釣行後、シーズン後のメンテナンスと保管が鍵となります。
今回は、釣行後の基本的な手順と、長持ちさせるためのポイントをまとめます。
これを実践すれば、道具の寿命が延び、査定時にも有利になります。
釣行後の洗浄・乾燥・防錆の手順
釣りを終えたら、その日のうちに道具を洗うのが基本です。
川の水や泥、藻などが残ると、素材を傷める原因となります。
ロッドの洗浄
・川から上がったら、まず流水(できればぬるま湯)で全体を洗います。
特にガイドの内側と足元、フェルール、グリップの部分に泥や汚れが残りやすいので丁寧に。
柔らかいブラシや、古い歯ブラシを使っていきます。
・バンブーロッドは竹の表面に水が染み込まないよう、
洗った後はすぐに柔らかい布で拭き取ります。
グラファイトやグラスロッドは比較的丈夫ですが、ガイドのリング(特にセラミックやSiC)は傷つけないように優しく。
・乾燥は直射日光を避け、風通しの良い室内で立てかけて自然乾燥。
一日以上かけて完全に乾かすことが大事です。
リールの洗浄
・リールは分解できる範囲で分解します。
スプールを取り外し、フレームやギア部分を流水で洗います。
海釣りや汽水域では特に塩分をしっかりと落とします。
・クリック機構やドラグ部分は、汚れが溜まりやすいので、綿棒やエアダスターで細かく掃除します。
・乾燥は分解した状態で風通しの良い場所に置き、完全に乾いてから組み立て直します。
組み立て前に薄くグリスを塗り直すと、巻き心地が良くなります。
劣化を防ぐ保管方法
洗浄・乾燥が終わったら、保管が次の重要ポイントです。
湿気と直射日光が最大の敵です。
ロッドの保管
・ロッドは必ずケースに入れ、立てかけまたは横置きで保管します。
縦置きは重みで曲がる可能性がありますので避けます。
・バンブーロッドは湿度の低い場所(40%~60%)が理想と言われています。
乾燥材をケースに入れると安心ですね。
・グラファイトロッドも、温度変化の激しい場所(車内や屋外)は、接着剤の劣化する原因となりますので避けましょう。
リールの保管
・リールはスプールにラインを巻いたまま保管。
ラインを緩めてしまうとスプールが歪むことがあります。
・ドラグを完全に緩めておき、クリック機構もオフにします。
春の解禁時にすぐ使える状態にしておきます。
・保管ケースに乾燥材を入れ、温度変化の少ない室内で保管します。
査定時にプラス評価されるケアポイント
canvasで査定させていただく際、次のようなポイントが特に評価につながります。
・フェルールやガイドに汚れや錆がなく、ロッドの表面がきれいだと高評価。
バンブーロッドの場合はニスの塗り直しの痕跡がありますと、長く大切に使われてきた事がわかります。
・リールの内部状態
ギアの摩耗が少なく、グリスが新しく塗られている。
古いリールでも、しっかりと手入れされているものは価値が上がります。
・全体の清潔さ
泥や藻の跡がなく、グリップににおいが残っていない状態。
こうしたケアが、道具の良好な状態を保ち、査定額にも直結いたします。
なにより手入れを習慣づけると、道具の寿命が大幅に伸びますので、
相棒たちを労うように、楽しみながらお手入れをできると良いですね!
永く使うために、ちょっとした手間を惜しまない。
それが、フライフィッシングの楽しみを長続きさせる秘訣だと思います。